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マダムけいちゃんでございます。

地震と津波の大きな被害を受けた

故郷相馬市には幼友達が沢山います。

そのひとりの友人で

漁師になったヨシオちゃんは

家を津波で流されてしまいました。

今は家族と避難所にいます。

準備した下着を抱えて

避難所にお見舞いにいきました。

中学校の教室に避難生活をしている

ヨシオちゃん達は

４月から新学期が始まるので

教室から体育館に引越しの最中でした。

忙しい中に笑顔で迎えてくれた

漁師のヨシオちゃん、奥様や家族

そして一緒に生活している近所の人達。

みんなの明るい笑顔にびっくりしました。

どうしてそんなに明るいのと聞いたら

「あの大津波の中で生き抜いた命。

こうして生きているだけ奇跡なんだよ。」

「どうせ生きるなら、

みんなで明るく生きようと話したのさ。」

そして、みんなはお世話になった教室を

入ってきた時よりもきれいにと、

丁寧に心を込めてお掃除していました。

「ほら見て。けいちゃん

ここに来た時は体ひとつだったけど

今は、大きな段ボール２つもあるよ。」

「日本の皆さまに感謝だよ。

本当にありがたい。」

「なあに、津波で奇跡的に助かったのだよ。

これから、がんばればきっとなんとかなるよ。」

「新居に移ったら、また遊びにきてね。」

避難所でヨシオちゃんと奥様が

笑顔で見送ってくれました。

家をながされて避難所暮らしの友人を

励ましに行ったけれど

反対に私が

頑張って生きているみんなから

勇気と希望をもらいました。